猛進ばんきち兵団!

ーこれは、疾風怒濤ポケモンバカの七転八倒劇ー

小説第44話

〜前回までのあらすじ〜
イクサに勝利し賊を退治!
さくらはご褒美のハグを堪能した((
第44話
「当たって砕けてナデナデナデ」
 
イクサを終えて午後、私達はぼんやりしていた。
とりあえず依頼は来ないのでのんびりしよう。
 
…そう言えば、イクサの時は
体をあんなに思い通りに動かせたんだから、そろそろ二足歩行も対応できていいハズ…!
おもむろに私は立ち上がってみた。
 
「ぶぅーいっ!(そぉーれっ!」
 
 
荒ぶるウォーグルのポーズ!へ(°□°´)へ
 
で、でき…た…!?(できてない
けど、ポーズから固まって動かない。
 
上がっている片足を下げればいいだけ…
できない
動けーっ!
 
タンッ
脚がようやく下がったら若干クロスしてしまい
より変なポーズになった。(前足は上がったままである
 
「何だダンス始めたのか」
ベッドの上からコトマさんが少し楽しそうに見ていた。
 
何をしてるの…私は元人間、
イーブイだろうと二足歩行くらいできなくてどうする!!
 
上がりっぱなしの腕とクロスした脚を解き、全身が張るよいに通常の二足姿勢へ切り替えた。
後は尻尾の重みに気を配りつつ、左足から…
前へ!
タンッ
 
「おっ」
手と足が一緒に出てしまう形にはなったけど、私は遂に自力での一歩を踏み出した!
一歩だけど大きな前進、バランスを取り直し今度は右足を出す。
今度は手と足が一緒じゃない!
 
「コレはいけるんじゃないか?」
 
 
その後もたどたどしくも、足を交互に動かし進んで行った。
 
二足で歩けるって、素晴らしい。こんな感動することだったなんt
あらヤダ止まらない(止まれない)
もう壁が前に迫ってる辺りで慌てて前方もふ受け身を取ろうとしたけど
時既に遅し。
 
▼さくらは勢い余って壁にぶつかった!
 
ふげぇ…鼻痛い…(T///T)
壁にもたれた感じにズルズルとずり落ちてうつ伏せ大文字になった。
 
起き上がろうとする前に、先に両脇を持たれコトマさんに持ち上げられた。
 
「遂に補助無しで成功したな、イーブイの力ってすげー!」
先程勝ったお陰で機嫌が良いのか、楽しそうに私を抱き寄せ、頭を撫でる。
「鼻は大丈夫か?」ツンツン
 
突然の鼻タッチで、恥ずかしかったのとムズムズきてしまったので両手で鼻から口にかけてを押さえ…
「クシュン!!」
 
「おっと、まぁ鼻はちゃんと機能してるみたいだなw」
くしゃみで確認しないでくださいよぉ…
でも今の不意打ちも何か悪くない
 
その後私は床に下ろされ、コトマさんは個人(ポケ)レッスンを開始した。
「じゃあまずは起立!」
さっ
「礼!」
ガツン!
 
「……(見事な頭突きだ」「ぶいぃ…(涙目」
 
「じゃあコレは?心臓を捧げよ!!」グッ
 
!!?
え…コレは…?
とりあえず頑張って右腕を左胸に当てたけど、もふもふを捧げてる様にしか見えない
 
「よし、じゃあ俺の後ろに着いて歩いて来い!」
「ぶい!(らじゃ!」
 
コトマさんの歩くスピードが私の歩幅とリズムに合わせてあり、練習に最適だった。
後は曲がる時に気を付けて…
「はい後ろ歩き」パンッ
手拍子と共に後ろ歩きを私の隣でするが、
着いて行けず…
「ぶいぃ」こてん
 
「急には無理か…じゃあコレは(ムーンウォーク
も、もっと無理!!
 
しかし私のぎこちないスリラーは特訓を重ねるにつれ
だんだん滑らかになって行った。
 
「人間の赤ん坊でもハイハイ卒業までは長いってのに…
お前短時間でよくこなせるな。」
「ぶい!(もふもふを捧げよ!」グッ
 
「でも今日はここまでな。俺もなんか疲れたわ…」
 
そう言って再びベッドに寝転がってしまった。
また寝ちゃうんですか…?
しかし私も連日イクサしたり歩行レッスンしたりで
疲れが出てきた。
 
ちょっと休もう…
 
実はコトマさんのお腹の上も案外寝心地がいい。(寝る許可は得てないけど
腹筋に乗っかった感覚、温度が適温なのよね…
後はコトマさんがお腹を冷やさぬように毛布を私が抱いておく。
新たなお昼寝術でしばらく仮眠をとっていると……
 
ぼてん!
「きゅう!」
 
い、イタタ…
何が起きたの!?
ベッドから転落した私が状況確認をすると…
 
コトマさんと剣が消えた…!?
 
45話へ続く
あとがき
今月初かのブイ。ネタが浮かばず大変でした(
今年中に50話突破は難しいか…!?
 
今回は歩行能力が上昇しただけというw
「お手」とか「お座り」なんて余裕でこなすので、コトマさんも最初からレベル高めのレッスンですw
 
そして腹筋枕w
アニメのベルちゃんみたく筋肉の虜に(それはないか
コトマさん補正で抱き枕じゃなくても寝れるようになったようだ((一応今回は布団を抱いていますが