猛進ばんきち兵団!

ーこれは、疾風怒濤ポケモンバカの七転八倒劇ー

小説第37話

〜前回のあらすじ〜
メロメロによるフィニッシュ!さくらは初勝利を収めた。
 
第37話
「2ぷに歩行」
 
 
イクサが終わり、メロメロが解けたニンマルが話しかけてきた。
 
「チッ…まさかあの嫌われモンのコトマに、
こんな強ぇ相方ができるなんてな…」
 
「そ、そんな!私1匹じゃ勝てなかったよ!」
 
嫌われ者という言葉がやっぱり引っ掛かるけど、
認めてもらえて私はちょっと嬉しかった。
 
互いのパートナーの方向に振り向くと…
 
「…ちぇっ、ほら賞金だ」
 
「50円とかやっすw」
 
…(°△°;)
さっきはかっこよかったのに…
 
初イクサを無事に終え、空き地解散後
クタクタになった私は帰宅後に昼寝を決め込んでいた。コトマさんといっしょに
 
 
しかし、寝る前にこんなことを聞かれた。
 
「…昨日は情けないチビと思ってたが、
今日いきなりあんなにやりやがるなんて…ホントは何モンだお前?」
 
「いーぶいっ(ポケモンです」
 
「そっか鳴き声通り、イーブイだよな…」
 
別の語源で会話が成立していることはさておき、
昨日は私に対し、さほど興味なさげだったのが、急に探られたので少しドキッとした。
でも情けないチビ…(泣)
 
しばらくして目が覚めて、私はベッドから降りた。
 
…することも特に無いけど、
二足歩行の練習くらいはしておこう。
昨日は滑ってばかりだったけど、今日はわからない。
私は試しにその場で前足を持ち上げてみた。
そして、後ろ足に力を込めて、踏ん張る。
 
「ぶいいいい」
唸り力み続けたけど、3秒後にはあっけなく尻尾がクッションになっていた。
 
起き上がってもう一度やろうとしたらコトマさんがベッドの上から覗いていて、
ビックリしてこけた。
「いぶいっ」ずてん
 
「何してんだお前?」
 
いきなり見られてることがわかると、変な羞恥心が働いて反応に困ってしまった。
 
2足歩行なんて必要のないポケモンが2足歩行を必死でやろうとしてるのだから、
不思議に見えても仕方ない。
 
 
言い訳(ジェスチャーだけど)を考えて、意味もなくキョロキョロしていると
 
「立つ意味はわからんが、まあ暇だし…」
そう言いながら、コトマさんはベッドを降りて私の前にしゃがみ、
両手で私の両前足を軽く握った
「ぶいぃ!?(ふぇ!?」
チョット大胆スギマスデスマスデスカーーン
 
思考回路が狂いそうになりながらも、コトマさんの話を聞く。
 
「床がコレじゃ難しいだろうから、まずは補助付きでやってみろ。」
 
言われるままに後ろ足に力を込め、
支えられながら立ち上がってみた。
 
そして、私が二足歩行の構えを確認したら、コトマさんが少し後ろに下がった。
私がコトマさんに合わせて足を運べばいいということね。
私はゆっくり右足を上げ、一歩目を踏み出す。
コトマさんがまた半歩後ろに下がり、私は左足で進む。
これを部屋の端までゆっくり、ゆっくりと続けていった。
 
コトマさんの補助もあって、転ばずに前進できている。
でも、目の前に手を握るコトマさんがいて、ドキドキして仕方がない……
 
「じゃ、次は後ろ歩きな」
コレがかなり難しい。
縄跳びの前跳びは普通にできるのに対し、
後ろ跳びだとスピードとリズム感が狂ってしまうのと似たような感じ。
 
また、少しずつコトマさんが歩み寄ってくるので焦る…
 
ズルッ
 
「ぶいっ」
やはり不慣れなので足を滑らせ、後ろに転とu…?
 
 
「まぁいきなりは難しいか。」
転ぶ寸前、コトマさんがとっさに左手を私の背に伸ばし、支えたのだ。
 
しかし…
 
ぷにっ
「ひゃんっ!?///」
 
 
手の平から電流が流れるような勢いで、ヘンな感覚が伝わってきた。
その原因は…
 
…こ、コトマさぁん………
肉球は思いっきり握っちゃダメですぅぅ………
 
 
続いてしまうしかない((
 
あとがき
 
久々に2828な話書いたら、終わり際になんかえろい展開に(殴
 
肉球って性感帯なのかは知りませんが…
何かマタタのメモの「グレイシアには肉球が無い」発言を思い出したな←
 
とりあえずコトマさんは狙ってたワケではありません。
面白半分で付き合ってただけですよw
でも…(何
 
最近進みを良くしようとはしてますが、挿し絵を忘れがちに。
描きたいんだけどなあ…