〜前回のあらすじ〜
ジャングルジムではなくジャングルもふであった。
第22話
「モフモフ、ニヤニヤ、ウズウズ。」
ブラッシングはなんだかドキドキしつつも、ちょっと残念な結果に終わった。
やっぱり、私の天性のドジと天パは変えられないな…
「んー…、じゃあ、アンタが別のブラシ買ってみなさいよ。
頭がボサボサでも他は整えてあげなさいよ?」
「指で毛繕いすりゃいいだろ別にー…」
ドキッ
「アンタポケモンじゃないんだから、そこはしっかりやりなさいよ。」
しょぼーん(´・ω・`)
でも、髪以外にも、この首周りの毛とかがボサボサだとカッコ悪い。
ブラッシングしてもらえればいいな…。
「…ま、ブラッシングとかはともかく、後は仲良くやりなさいよー、アタシは店に戻るから。」
「仲良くって…(-"-;)
てか、やっぱり客少n…」
「あ゛?」
「あ、いや…珍しいもんだなーってコトで…」
「ああそうだよ、たまにはこんなこともあんだよォ…(ゴゴゴ)」
ま、また心が笑ってない(°ω°;)
「お、俺、先に帰るッス…」
ちょっとだけ空気化してしまったわたあめ君が状況に耐えきれず、喋りかけてきた。
「あ、うん…じゃあね…w
大家さんスゴく恐いね…」
「…あの人は人間の域を超えてるッス」
チラッと大家さんの方を見てからボソッと呟いた。
あの目で睨められたら、絶対逃げられないだろう。
黒い眼差しって、スゴい人は使えるのね。
「わたあめー、戻るよー。一人と一匹だけの空間を邪魔しちゃ悪いからーw」
お・お・や・さ・ん!!
「へ?」
大家さんは私達を見てちょっと楽しそうに言ったが、わたあめ君は少し理解しきれていなかった。
「ああっ、こ、これは多分ジョークだよっ!
やだなあ大家さんったら!(汗」
私とコトマさんを見つめて「…あー…成る程ッスw
んじゃ、お邪魔したッス!」
んあ゛あ゛
納得しないでええ。
私の顔がマトマの実のように赤くなる気分だった。
「わたあめと何話してたんだ?」
「ぶ…い…」
話しかけられぎこちなく振り返った。声も中古のラジオのようでハッキリしない(どっちみち「ぶい」になるけど)
「…あんまり俺のこと好いてると、周りがいちいちネタにしてメンドイことになるだろ…(-"-;)」
「ぶい(ごめんなさい」
悔しいことにコトマさんにとっては鬱陶しいんだろうし、私も恥ずかしいからなあ…
…でも、絶対隠せない。
あーあ…。
ドリンクがもう1本あったら、コトマさんまでポケモンにできるのに…
なんてね。
もしできたとしても、その後が大変なことになる。
一部の人間の敵になるし、私がポケモンにした張本人だと知ったら、怒るだろなぁ。
私は…原因のあの人に対して複雑な感じです。
振り回されたおかげでコトマさんに出会えたけど。
「今度は何考えてんだ?って聞いても結局解らないのかw」
どうして諦めるのそこで!!
「…、一瞬何だかさくらから熱が発生した気がする。怒ってんのか?」
「ぶいい(いいえ)」
「すること無いのに何みなぎってんだか…。」
ああ、そうだ。2人っきりのままだ。
……もし、私が人間の姿でいたら
何を話すんだろう。
それとも、向こうから何か話しかけてくれるかな。
ん?何か大事なことを話さなきゃいけなかった気が…?
…ま、いっか。
私だったら、ベタながら好物を聞くかな。
コトマさんの好物は知りたい。
…あのドクターさんみたく、案外可愛い食べ物好きだったりとか?
…もしやねこまんまだとか!?(それは流石に無いよね)
えっと、次に何か聞くとしたら…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それから小1時間、小学生かのように話したいことを考えているだけだった。
「zzz…」
彼はこの通りである。
23話に続く
あとがき
この後の展開に詰まったぞ((
どうしよう。『ノブナガ』みたく、イクサをやりたかったけど…
何か考えておきます。
あ、でも2人が体力的に疲れてるだろうからイクサは別の時にしてあげよ((
…ところで、夏にモフモフなんて描いたら暑苦しいですか?(え