猛進ばんきち兵団!

ーこれは、疾風怒濤ポケモンバカの七転八倒劇ー

小説第32話

〜前回のあらすじ〜
コトマを二度寝の魔力から救い出したさくら、さあ朝ご飯だ〜
 
第32話
「こんがりふわふわどばばば」
 
ぐうぅ〜…
 
そういやお腹空いた…
朝ご飯何だろなぁ。
 
台所付近をうろうろしていると、洗顔と着替えを済ませたコトマさんが戻ってきた。
 
「腹減ったか。うーし待ってろ。」
 
と言い何か箱を取り出した。
 
「俺のここ最近の朝食はずっとホットケーキだな…」
 
ま、魔女の〇急便ですか…
でも、私もホットケーキは好き。
 
材料を混ぜて熱したフライパンに流し込み、
焼く。
 
こんがりキツネ色になるまで…
 
 
フライで一回ひっくり返した時、チラッと私を見て、また視線をフライパンに戻した。
 
「もうちょいかな…」
 
私の体色は本来より少々明るいカラーっぽく、なるほどホットケーキの色に近い。
目安となる私が隣にいたというわけだ。
 
 
お皿にふんわりの焼きたてを盛りつける。
 
ここまでは良かった。
急にコトマさんの目つきが変わり、片手で何かの容器を回してる。何か必殺仕〇人みたいだ
 
パシッ
 
回転を止めると、甘いミツであることがわかった。
 
甘いミツはポケモン専用食じゃない。
普通に人間も食べられるもので、
ポケモンをおびき寄せるためのトラップによく使われているだけだ。
 
中学生の頃、森で樹液をこっそり舐めてみたつもりでいたけど、
仕掛けたトラップの主である虫取り少年に怒られたのはいい思い出。
 
とりあえず、甘いミツをギュッと握り、かけていくけど……
 
「…………」
 
どろどろ
 
「………………」
 
「ぶいい〜♪(美味しそう」
 
ドバドバドバ
「よし」
 
 
かけ過ぎです
(〇ω〇;)
うえええ!?
ほ、ホットケーキですよね、コレ。
ホットケーキの甘いミツ漬けになってますよ!?
 
コトマさん、〇ーさん顔負けの見た目よコレは…。
 
「ん?どうした、甘いの嫌いか?」
 
「ぶいぃ…(キライじゃないけど…)」
 
 
コトマさんはホットケーキをナイフで2等分にしていく。
 
そして私用のエサ皿にホットケーキ(甘いミツ漬け)が置かれた。
 
「いただきまーっす」
 
 
…うん、たまにはこんな贅沢な食べ方もいいよね!
私はポジティブに考え、かじりついた。
 
はぐっ…
 
うん、
 
ホットケーキ本来のほんのりしたあの味と、焦げ目の部分をかじったあの触感がまるで無い。
ミツが口の中にじんわ〜〜り広がっていく。
甘い物は私好きだけど、ここまで甘みづくしなのは初めてかも。
 
チラッ
「♪」
コトマさんはすごく幸せそうな顔で食べてた。
見てきた表情の中で一番だった。
 
 
…コレが毎日だったら、糖尿病になりますよ…?
 
 
軽いようで濃厚な朝食はすぐ終えた。
慣れてしまいそうな私が怖い
 
 
朝食を終え数分後、
「…依頼無いから、試しに空き地で特訓しに行ってみるか。」
 
とコトマさんは言った。
 
い、イヤです
 
でも自分の身は守れないとなぁ…。
 
それに、コトマさんに恩返しできてないから、頑張ろう。
縮こまってた私は立ち上がって、返事をした。
 
 
…どんな訓練が待ち受けてるのかな……
 
33話に続く
 
あとがき
雛祭りなんて知らない((
てか、今日33話出せたらぴったりだったのにw
 
 
コトマさんはド甘党でしたw
ちなみに歯磨きとかは飛ばしました。
てか、あんまり細かいと話が何ケタいくかわかんないもの((
 
とりあえず、次回は久々にバトル(の練習)を
文で描きます。
 
実力が落ちてなければいいな…w
 
でやああああー!!