猛進ばんきち兵団!

ーこれは、疾風怒濤ポケモンバカの七転八倒劇ー

小説第49話

〜前回までのあらすじ〜
さくらの奇妙な冒険『スターテイルクルセイダース』!
さくら「やれやれだぶい(作者の発想が」
 
第49話
「すたあぷらうど」
 
空き地には割れた丸太と、原型の無くなった石板。
予想してた技と大きく違った技を覚えた私。
そして唖然とするコトマさん。
 
遠距離技が欲しかったのに、また接近戦向けの技が増えてしまった。
けれど、あの叫び声は何だったんだろう。『シューティングスターテイル』って…テイルは尻尾だから、きっとこの技のことだよね。
流れ星の尾…
 
「石板がそもそも別モンだったのか…?」
コトマさんは割れた石板のカケラを集め、パズルみたく元の形にしようとしてた。
星型のマークは、きっと流れ星を示すためだったのかな?
 
でも、この技何かすっごく強くてカッコいいよね!
やっふぅー!
 
コトマさんはバラバラになった石板を集めて、疑問を残したような顔をしながら私に近づいてきた。
 
ぎゅんむっ
 
「ふぎぁ!」
や、やああ!また女の子の尻尾を急に掴むなんて!
 
「コレもひょっとしたらお前の力か?
やっぱお前変わったポケモンなんだな…」
 
「い…いーぶいぃ」
放してほしいのでもがくと、放してから今度は優しく尻尾をなでた。
つ、強さの問題じゃないの!(・△・´//)
ホントに何が目的なんですかいやらしいデモキライジャナイデス
 
手を振り解いて、膨れっ面を見せると、
「わかったわかった。お前はこっちのがいいもんなw」
といつもの様に頭を撫でる。
うー…///
 
家に帰ると、ポストの中身を確認するコトマさん。
…ちょっとイヤな予感がした。
「今日は…来てるな。どれどれ?」
 
依頼は来ていた。前は向こうからの来襲に対しての防衛だったけど、今回はこちらから出向くのね。
 
コトマさんの肩に飛び乗り、内容を覗くと…
『最近人里に降りては作物を荒らしていくヌメルゴンを懲らしめて!
果ては、近づいて行った人をヌメヌメにしてしまうの!!
普段はクヌギ山の奥の洞穴に住み着いているとの情報!』
おおう、ぬめぬめ…
 
「ったく、場所までわかってんならきっちり原因まで調べろっての…」
 
ごもっとも…かもしれない。けれどポケモンの生態に詳しくない
一般の人が下手に深入りしたらもっと危ない。
レンジャーだって他の人が危険な目に遭わないために出動するんだし。
何より今回はぬめぬめだもの、これはでんじゃらすよ
 
「さて、もう留守番してろなんてつまらんことは言わないぜ俺は。
お前の好きにすればいいさ。」
 
私の答えは決まっている…ポケモンである今、できる限りのことをしたい。
何故ポケモンと人間に対立が生じるのか、
ポケモン達はどんなことを思って人間を見てるのか…
知りたい。確かめたい!
 
自然とポケモンを愛し戦う、レンジャー卒業生の誇りにかけて!!
 
私は直立し、ビシッとレンジャーの出動サインを取った。
「…えっと、行くってことでいいんだな?それともコレは『行ってらっしゃい』のポーズ?」
 
がくーっ
 
ちょっと伝わりにくかった…?
私は壁に掛けてあったヘルメットを被って、準備万端なことを伝えた。
 
「そうか…じゃ、早速出掛けるとしますかな!」
 
コトマさんも上着と剣を取り出発準備を始めた。
 
相手は大型のドラゴンタイプ…でも、コトマさんとならきっと大丈夫!
 
ドアから飛び出し早速と階段を転がり降りた
 
「やっぱお前留守番させといた方がいいか…?」
心配させないようにすぐさま起き上がって両前足を上げてガッツポーズしておいた。
 
降りて来たコトマさんは、いつもと変わらない目に見えたようで、瞳の奥の方からは戦いの時の、何かを秘めたような感じだった。
 
さあ…久々にクヌギ山へ!
 
 
50話に続いちゃう
 
あとがき
うわあああああ
信じらんないくらい間が空いてる…w
今年の上半期で50話なんて軽く越えてやろうと思ってたのにー!w
さくら「それホント?」
 
うっ((
 
リアルの方がちょっと忙しいのと、支部の参加交流企画で漫画を描いてるのもありますゆえ。
でもここまで遅らせたのはホントに申し訳ないm(_ _)m
 
しかしついに来ちゃいましたよ…
次回でこの変態作者のくっだらない小説が50話ですよ!
 
でもウチの看板娘でもあるさくらちゃん(もといレイカさん)をたくさんの人に知ってもらって、
描いてもらって感謝感激です!
ゆっくりなようで爆進しちゃうような彼女の恋物語をこれからも温かく見守ってください。
 
あと、ひたすら謎を深めつつある飼い主兼彼氏(?)役のコトマさん。
どこかで見たような見た目と雰囲気の彼にも固定ファンがついて嬉しいです。
さくらちゃんはいかにして彼の過去を知るのか…。
温かく、ちょっと切ない路線の一人の少女の恋路はまだまだ続きます。
 
そういや最近挿し絵とか全然描いてないや…。
あと、次回は10話ごとに出るあの人も出したいとは考えてますw