猛進ばんきち兵団!

ーこれは、疾風怒濤ポケモンバカの七転八倒劇ー

小説第26話

〜前回のあらすじ〜
さくらはヘルメットを装備した!さくらの防御が上がった!
 
第26話
「ぽにぎり食べろお前!」
 
 
晩ご飯のことを考えていた矢先、コトマさんは帰り道とは違う方向に向かっていた。
 
「お前、初めて食うだろなー…
あ、でも米は昼食ったか。そん時のとは違うヤツだ。」
 
お米でポケモンの私が初めて…?何だろう。
 
 
前方を見上げると、ぽつんと赤い屋根のお店が立っていた。
そして、赤い屋根に丸いおにぎりのようなものが、シンボルとして誇らしげに貼ってある。
 
…おにぎりのお店?
 
 
「おばさーん、ぽにぎり2つー」
 
ぽにぎり…?何だか聞いたことあるような…
地理の授業の時に、ランセ地方の話で出てきたあのぽにぎりかな…!?
 
「あら、こーちゃん。今日は遠出?」
 
店の奥からたくましい体の割烹着のおばさんが出てきた。
こーちゃんって…
 
「うんにゃ、コイツの分も」
 
彼が私の方を親指で差すと…。
 
「あら!可愛いポケモンね!
こーちゃんのパートナー?」
 
「エラく懐かれてな…しぶしぶ…w」
 
「本当に可愛いわねー♪優しそうな顔していて、ふわふわしてて…」ナデナデ
 
どっちかというと、私に夢中だった。
「おばさん、聞いてる?」
 
「わかってるよ!今日はこーちゃんに初めてのパートナーができた記念で1個タダだよ!」
 
「うお、マジか?サンキュー!」
 
「ぶーいっ♪(ありがとうございます」
彼女は急いで店の棚に戻って行った。
気前の良いおばさんだなぁ。
でも、私がいた時代にこの店あったかなぁ…?
 
 
「さ、冷める前に早くお食べ!」
 
「いただきまーす」
何故人間のアナタまで
ま、いっか!いっただきまーす!
 
 
はぐっ
 
 
 
……………………
 
 
噛んだ時に口に広がる、お米特有のほのかな甘み…
絶妙な塩加減…
それを包み込む香ばしい海苔…
それと、おにぎりとは何かが違う、不思議な隠し味が…
何より、力強くて優しい、おばさんの愛情がぎっしり詰まったぽにぎり…
私の口の中がぽにぎり小宇宙です(≧□≦)
 
ぽにぎりの惑星に小さな米粒が集まってできたリングが…
ほうき星…いや、ほうきぽにぎり…
 
ああ、し・あ・わ・せ…
 
いつの間にか私はぽにぎりを完食していた。
 
「美味しかったかい?」
 
「ぶいっ!」
 
「やっぱうめーなぽにぎり。」
 
1つだけでも、スゴいお腹いっぱい。
ランセ地方のポケモン、羨ましいなあ…
 
それに、何だか今までにないような、不思議な力が湧いてくるような…?
 
「こーちゃんもしかして、こんな小さな子イクサに出す気かい?」
 
「んー…いきなりイクサはまだ早ぇかな。だが、ヤツらとようやく対等な条件で戦えるわけだ。」
 
何だか、気になる話をしてる…
イクサって確か、昔のバトルルールみたいなものだよね?
ショップにも『イクサ向け』コーナーがあったし。
 
ぽにぎりのこの力が湧く感じもイクサに関係あるの?
…私、戦っちゃうの?
 
コトマさんの言ってる『ヤツら』って何…!?
 
 
「さくら、あん時は殺されかけたが、
今度はああならねーように鍛えるぞ。」
 
 
「ぶいい…」
 
「こーちゃん、他のコじゃダメなのかい?」
 
「他のが懐いてくれてたらそうしてる…
ヤツらはイクサで倒さねー限り、負けを認めねぇし。
わたあめの野郎だけじゃそろそろ対策取られるだろ。」
 
 
「そうかい…じゃあ、大変だけど頑張ってねさっちゃん
おばさんも応援してるから!」
 
「ぶ、ぶい!」
励まされて思わず元気良く返事してしまった。
な、何だかとんでもない展開…。
 
でも、恩を返せる機会になるなら、頑張らなきゃ!
 
 
 
 
 
体当たりさえ要特訓のレベルだけど…
 
 
 
〜27話に続く〜
 
 
あとがき
少し間が空きましたが、またしばらくゴリゴリ書き進めていきまっす。
 
ぽにぎりの味の表現はアレで良かったのかな…(汗
 
 
まだまだ修行が足りませんね。
もっと自分を磨かねば。
 
 
そして、次回は……………………………………………………
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
入浴シーンかもしれないなあああああああ!!!((滅
 
過激にならんようにします。
さくらちゃんの興奮度次第((え
 
ぶいいいいいいいい