猛進ばんきち兵団!

ーこれは、疾風怒濤ポケモンバカの七転八倒劇ー

小説第29話

〜前回のあらすじ〜
もう嫁に行けない?
いいえ、コトマさんの嫁になれば(ry
 
第29話
「ぶるぶるしゃかしゃかぶいぶい」
 
 
私は風呂場で体をブルブル震わせて、水気を飛ばしてから出た。
 
もうっ、覗きの件はホントに怒ってんだから…!
 
頬を膨らませ、威張って歩いていると、
 
「んぶっ」
背後から何かに包まれて、前が見えなくなった。
 
「わーるかったって、
お前あんまり長いから、溺れたんじゃないかってさ…」
 
「ぶーっ(女子の風呂は普通これ位ですっ」
 
コトマさんなりの気遣いだったんだよね…。
でもノックしてよっ
 
私をふわふわのタオルで包み、水気を落とそうとしていた。
 
…首周りの毛、水を吸ってぐっしょりしてるけど…
 
「絞らないと乾かねぇか」
ギュウウウ
 
「ぶい゛い゛い゛い゛」
イタタタタ抜けるうううう
このモフモフの毛、実はデリケートだった。
雑巾絞りはダメェッ!
 
 
もがいていたらコトマさんが気付いて放してくれた。
「わ、わりぃ。ポケモンの扱いってむずいな…
 
小声で呟き、力を少し抜いてタオルを動かす。
 
不器用でも一生懸命か…//(でも、ポケモンとしてじゃなくて、女の子として見てほしいのにな…)
 
 
ちなみに、今コトマさんはちゃんとパジャマを着ているので大丈夫。
水色の薄い、涼しそうなパジャマ。
 
 
そして、コトマさんはもう自分の髪は乾かしたみたいだった。(頭のジャングルが復活してたからわかりやすい
 
…このまま、コトマさんにタオルで拭ってもらうより、
自分でやってみよう。
 
タオルを引っ張ってから意思疎通を図る。
 
グイッ
 
「あん?どした?」
 
「ぶい」
タオルを動かすジェスチャーをしてみて…
 
「自分でやりたい。とか?」
 
何とかわかってもらえたみたい。
 
 
早速私はタオルを床に広げ、
閃いたばかりのローリング脱水を実行したのだ。
 
「床濡れるだろがっ」
頭を鷲掴みされた。
 
そんなこんなで体は10分も経たない内に乾いた。
 
隣りではコトマさんが歯磨きをしていた。(さっき見たけど、歯磨き粉がバナナ味って…イチゴが良かった
 
自分のが済んだみたいで、口をゆすいだ後。
 
「さて、次はお前だ。」
と、何故か世紀末を感じさせる目つきでポケモン用歯ブラシを構えた。
 
そして私の頭を掴んで軽く引き倒し、膝の上に乗せた。
 
えっ…ちょっと…///
 
しかし、構えてるのは歯ブラシ。
単に歯磨きするというのはわかるけど、
寝かせて歯磨きなんて、子供じゃないんだから…(汗
ちょっぴり、いや、かなり恥ずかしい。
 
「ハイ、口開けてー」
 
しかしコトマさんはお構いなしに歯磨きをする。
強引なタイプ?
 
目を開けたらすぐそこにコトマさんの顔があって
状況的に危ない。
 
二重の恥ずかしさに耐えながら
歯を磨いてもらうことになるとは…
 
歯ブラシの長さ的にも、自力では難しそうだった。
 
 
「…よし終わりっ、口ゆすぐぞー。」
 
両腕で私を抱えて蛇口を捻って……
へっ?
 
 
ザババババ…
 
「ほーれ」
 
「んべっんぶぶぶべぼぼぼぼばぁっ」
 
お、溺れ…がばっげぼっ。
 
5秒間で口はさっぱりしたけど、また頭が濡れた上、
さっきまでの気分も洗い流されてしまった。
ぶー。
 
 
しばらく乾かして
 
ふわぁ〜あ……
大きな欠伸を2人でシンクロさせていた。
 
互いに疲れているみたい。(特に私は絞られたり溺れかけたりなので)
「…」
 
ふと気づくとコトマさんは私のことをチラチラと見ていた。
「…ぶい?」(・∧・`//)
 
「…ホントに俺ん家住む気かオメー。」
 
何とも言えない表情で私に問いかけてきた。
どんな意味で聞いてるのかしら…
 
私はただ、コクリと頷いて返事をする。
 
「ふっ…変なヤツ。さ、明日に備えてもう寝ようぜ。」
 
鼻で笑った後、毛布をかぶって寝ようとするコトマさん。
 
 
……………え?
 
〜30話に続いてしまえ〜
 
 
あとがき
何か今回は数回ほど詰まりました。後半が上手く書けなかったし…
 
ただ、歯磨きのアレ、ちょっとエロい((蹴
 
そして、遂に次回30話!
これからも変態作者がスレスレのラインを走って行きますので、どうぞよろしく((
 
 
次回……2828のベッドシーン((オイ大丈夫なのか
 
 
<オハズカシー